たとえば上司から「レポート、昨日まででしたよね。お客さんには遅れると伝えました。何があったんですか?」と届いたとき。返事を打っては消して、なかなか送れません。lets-talk は、そういう言いにくい返事を、相手に送る前に練習するためのアプリです。
行間を読めるまで、何年もかかった
若いころの私は、人づきあいが苦手でした。相手が本当は何を言いたいのか。行間を読めるようになるまで、何年もかかりました。いまも勉強中です。
ほかの国の人たちと出会ったことも、大きな気づきになりました。伝え方も、言葉の運び方も、人によってまるで違います。人とつながることは、ずっと学び続けることなのだと思います。相手の気持ちを傷つけずに、ちゃんとつながりたい。その練習をする場所として、このアプリを作りました。
書いて、点数を見て、言い直す
中心になるのは「書く」です。気まずい場面を選んで自分の返事を書くと、AI が4つの部分で採点します。何が起きたか、どう感じたか、何が必要だったか、何をお願いするか。それぞれ25点です。点数の下には、送れる書き直し案が出ます。


相手から来たひと言に固まったときは「アドバイス」に貼りつけます。相手の側からどう見えているかを読み解いて、送れる返事案をいくつか出します。
「相手役」では、AI が相手を演じます。一度言っただけでは、すんなりうなずいてくれません。返事のたびに場の空気の張りがメーターで上下して、コーチが一言ずつ添えます。場面は、友だち、家族、職場の人、パートナーとの12種類です。
相手役には、話し方の「背景」も設定できます。13か国の傾向から選べて、画面には「傾向であり枠ではない」とあります。この設定は、私がほかの国の人たちと出会って学んだことから、そのまま生まれました。
「メモ」は2分ほどで読める短い読み物です。メモと、返事を選ぶ「かんたん」モードは AI を使いません。


言いにくいことを、先に一度練習しておきたい人のためのアプリです。iPhone と Android のアプリのほか、ブラウザでも使えます。
無料でできること、お金がかかること
ダウンロードは無料で、アカウントも要りません。端末ごとに、約0.5ドル分(最大40回)の AI コーチングが入っています。使い切ったら、無料でサインインすると75クレジットが届きます。その先は、500・1,100・3,000クレジットの買い切りパックがあります。値段は購入画面に表示されます。月額の課金はありません。自分の Anthropic の API キーを設定に入れて使うこともできます(キーは端末の中に留まります)。
AI の返答は、Anthropic の「Claude」が作ります。入力した文章は、送る前に何がどこへ送られるかを表示して、許可を確認します。こちらで保存するのは、「報告」を押した返答だけです。
セラピーや危機対応の窓口ではありません。コミュニケーションを練習するための道具です。