kensaurus

フィールドノート · ポーズカメラ

「ちょっと見せて…消して」をなくしたくて作ったカメラ

旅先で写真を撮るたびに叱られる。そんな自分たちから始まったアプリです。2台のスマホをつなぎ、撮られる人がカメラの映像をライブで見て、ポーズを指示し、シャッターまで押せます。

櫻元賢次 · kensaurus合同会社 ·

きっかけは、自分たちでした。

旅行に行くと、写真を撮るのはたいてい私です。そして、たいてい妻に叱られます。その場で「ちょっと見せて……消して」。撮り直して、また撮り直して。うまくいかない日は、妻の機嫌まで少しずつ下がっていきます。あとから思えば笑い話ですが、その場ではわりと本気です。

そのうち、まわりのカップルや友だち同士でも、同じことが起きていると気づきました。撮る側は緊張していて、撮られる側は思った写真にならない。どちらも悪くないのに、旅先の空気が少しだけ曇ります。それなら、撮られる人がカメラの映像を見て、自分で指示できればいい。そう思って作りました。

旅先の路地で、男性がしゃがんでスマホを構え、少し離れた女性が自分のスマホを見ながら立っているイラスト
イラスト(生成画像):撮る人と、撮られる人

撮られる人が、カメラの映像を見る

help her take photo は、2台のスマホをつなぐカメラアプリです。ひとりがカメラを持ち、もうひとりは自分のスマホで、そのカメラの映像をライブで見ます。撮られる本人が、どう写っているかをその場で確かめられます。

どちらがカメラを持ってもかまいません。最初に聞くのは「カメラを持つのは?」の一問だけで、「自分」か「相手」を選びます。つなぐ方法は、6桁のコード、QRコード、招待リンクの3つです。招待リンクは55分有効なので、相手がまだアプリを入れていなくても、インストールしてから参加できます。

接続画面。「カメラを持つのは?」で自分か相手を選び、6桁のペアリングコードとQRコードが表示されている
コードでつなぐ
ライブ映像の下に、ポーズのカードと「撮影者に送る」ボタン、シャッターボタン、「大好き」「撮り直し」「完璧」のボタンが並ぶ画面
ポーズを送る
ライブ映像の下に上下左右の矢印、「近く」「後ろ」のボタン、中央にシャッターボタンがある指示画面
上下左右で指示する
カメラ側の画面に「ディレクターが見ている」と表示され、手前の画面には同じ映像がライブで映っている2台のスマホ
2台で同じ映像を見る
App Store のスクリーンショット(バージョン 1.13)。カメラに映る風景と人物は、ストア用に生成したサンプル画像です。

「左へ」「寄って」、そしてシャッター

ライブ映像を見ている側は、ボタンで指示を送ります。上、下、左、右、「近く」「後ろ」。映像のどこかをタップすると、カメラ側の画面のその位置に印が出ます。ポーズのカードも32種類あり、ワンタップで送れます。ポーズ名と説明は、今は英語のままです。

決まったら、見ている側がシャッターボタンを押します。写真を撮るのはカメラ側のスマホですが、ボタンを押すのは撮られる本人です。「大好き」「撮り直し」「完璧」のひとことも送れます。撮った写真はふたりだけが開ける共有ギャラリーに入り、両方のスマホで見られます。アルバムと、毎月の振り返りもあります。

同じWi-Fiにいる必要はありません。ただし、2台ともアプリを入れる必要があります。日本語、英語、タイ語、中国語で使えます。

デートや旅行のカップルのために作りましたが、結婚式やライブで撮り合う友だちにも使えます。スマホを渡したら頭の切れた写真が返ってきた、という人にも。

無料でできること

アカウント登録なしで使えます。ペアリング、ライブ映像、指示、シャッター、共有ギャラリー、アルバムは無料で、広告もありません。お金がかかることがあるのは、撮った写真にAIがコメントする機能だけです。1日の無料枠があり、それを超えて使うときは、任意の KENSAURUS AI クレジットを使います。

展示室でこの作品を見る